秀長の「和」の文字。大学時代の記憶と和の國の原点。

皆さま、こんばんは! 着物923(くにさん)こと、茨木國夫です。
日曜の夜は用事があり、楽しみにしていた大河ドラマは見られませんでした。本日は定休日でしたので、朝から洗濯や名水汲みなどの用事を済ませ、お昼前からスワイショウ(でんでん太鼓風)をしながら、じっくり鑑賞いたしました。

いやもう、本当に素晴らしい内容で感動いたしました!「もう一度観たい!」と思わせてくれる、これまでの放送の中でも間違いなく一番心に残る名シーンとなりました。

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今回のNHK大河ドラマ第38回のタイトルは「和を以て、大和をなす」。画面にこの言葉が出てきた瞬間、僕は思わず「おおっ…!」と声を上げて鳥肌が立ちました。
というのも、聖徳太子の「十七条の憲法」第一条にも通じるこの言葉こそ、僕たちの店名である「和の國」のまさに原点だからです。

「和をもって、みんなで心豊かな国を作っていこう」という想いを込めて名付けた店名であり、僕たちが大切にし続けてきた理念そのものがドラマのテーマとして描かれていて、驚きとともに胸が熱く込み上げてくるものがありました。

また、劇中で天下の絵師・狩野永徳が登場したのも凄かったです。配役は片岡鶴太郎さん。個性的な生き方や絵画への情熱など、僕自身リスペクトする点が多々ある方で、永徳という役柄も見事にはまっていました。草津の片岡鶴太郎美術館のことも思い出しました。

さらに、永徳が描いた屏風絵の「連獅子」の姿を、秀吉と秀長という“豊臣兄弟”に重ねて描く演出も、とても深く感じました。

そしてそして、秀長が書いた「和」という一文字。志を高く持ち、想いを込めて描かれたその一文字に、観ている僕の心も強く揺さぶられました。やっぱり人間にとって「どんな志を持つか」「どんな想いを抱いて生きるか」という根っこの部分が何より大切なのだと、改めて感じさせてもらいました。

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そして、もうひとつ。 僕の心を激しく揺さぶったのが「筆」のシーンです。
実は僕、何を隠そう大学時代は書道部に入部しておりまして(笑)。当時は高野切や関戸本古今集の臨書から始まり、色紙や二尺八尺(にしゃくはっしゃく)という大きな紙に向かって、なんちゃっての自詠歌を詠んでは筆を走らせておりました。

墨をすり、紙に向き合うその静寂のひととき。当時は普通の黒墨だけでなく、どこか涼やかで透明感のある藍を含んだ「青墨(せいぼく)」も好んで使っておりました。墨堂に水を落とし、静かに滑らせるうちに部屋いっぱいに広がるあの懐かしい香り――。

劇中で永徳の門下が手にする筆や、動物の毛の描写を目にした瞬間、40年近く前のあの甘酸っぱく熱い記憶が一気に鮮やかによみがえってまいりました。
仮名書道などでは、穂先に適度なコシがあって「筆が立つ」イタチの毛の筆をよく使います。 繊細でありながら芯のある美しい線を表現するのに欠かせない筆で、あの硬質な描き心地や墨の含み具合まで手のひらが覚えているかのようで、様々な記憶が蘇ったことも意外な感動でした。

永徳の魂がこもった筆遣い、そして秀長が掲げた「和」の心。道具を愛しみ、伝統の技と心を尊ぶその姿勢は、僕たちが日頃からお届けしている手仕事のきものや、「和の國」の精神にもそのままつながっているように感じます。

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心温まる時間に浸ったあと、午後からは仕事があり和の國へ入りました。 午前中に最高の刺激とエネルギーをもらったおかげでしょうか、とても心が豊かに満たされた状態で仕事に向かうことができました😀

「和を以て、大和をなす」の心。そして、志と想いを大切にする情熱。 その二つを胸に抱きながら、明日・水曜日からも皆さまにワクワクしていただけるような、本物の着物文化をお届けしてまいりたいと思います。

皆さまにとっても、心が温まるような素敵な秋のひとときとなりますように。
それでは、今夜も感謝を込めて…。

皆さま、ごきげんよう!