皆さま、こんにちは! 着物923(くにさん)こと、茨木國夫です。
昨日から東京出張のため、熊本を離れて上京しています。 京都の「室町の加納」様が主催される『紬愛展』の会場、日本橋浜町・好文画廊へ入りました。
あいにくの雨模様でしたが、会場には本当に心躍る時間が流れていました。
何より嬉しかったのは、足元の悪い中わざわざお越しくださったお客様のお姿です。 結城の縮(ちぢみ)のお着物に、玉那覇(たまなは)さんの素晴らしい帯をさらりと合わせていらっしゃって、その着こなしが本当にさりげなくてお洒落! 本物を日常の中で軽やかに楽しんでおられる姿に、思わず見惚れてしまいました。
会場の温かい空気感も手伝って、お着物を愛でながらとても幸せな時間をご一緒させていただきました。◇
会場には、型絵染作家の森田麻里さん、そして織物の関史子さんというお二人の作家先生も駆けつけてくださいました。 こうやって一流の染色家の方々としっかりとした信頼関係を育んでいらっしゃる加納さん、「さすがだな」と心から感じ入ります。 本物の手仕事や上質な作品を提供してくださる加納さんには、本当に感謝しかありません。 「やっぱり僕たちは、この素晴らしい手仕事の着物を守り、次の世代へ伝えていかなきゃな」と、着物専門店としての想いを新たにしました。
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そして昨夜は、上野の東京国立博物館へ足を伸ばしてきました。 今年で開創700年を迎える大徳寺の特別展と、夜の庭園で開催されている「ZEN NIGHT TOKYO」です。 展示の中で何と言っても一番圧倒されたのが、国宝「曜変天目(ようへんてんもく)」茶碗との10数年ぶりの再会でした。 世界にたった三つしかないと言われる奇跡の茶碗です。
薄暗く落とされた照明の中、スポットライトを浴びて浮かび上がるそのお茶碗。 立ち止まらずに進んで鑑賞する順路になっていたのですが、あまりの美しさに離れがたく、僕は5回も出ては並び直して見入ってしまいました(笑)。 深い漆黒の器の中に、青や瑠璃色の斑紋がキラキラと散りばめられていて、まさに「掌(てのひら)の中の小宇宙」。 思わず「はぁ……っ、きれい!!」と声が漏れてしまうほど、うっとり引き込まれました。
さらに、桃山時代を代表する天才絵師・狩野永徳が手掛けた見事な襖絵も間近で拝見でき、大徳寺の700年という重みと、歴史を大切に守り伝えてきた人々の想いに胸が熱くなりました。
展示は夜8時まで、そしてライトアップされた庭園は夜9時まで開園していて、夜ならではの幻想的な空間が広がっていました。 暗闇の中に浮かび上がる庭園の池、水面に映る秋の月と木々の影、そして静けさに溶け込む音楽――。 まさに五感で「禅」の美しさに包まれるようで、昼間の熱気がすーっと静かに調っていく、とても贅沢な夜となりました。
ふとスマホを見てみると、昨日歩いた歩数はなんと1万7000歩! 正直、股関節に痛みも感じましたが、こうして自分の足でしっかりと歩き、素晴らしいものに出会えることのありがたさを、しみじみと噛み締めた時間でもありました。
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さて、本日も好文画廊の会場に立ち寄り、夕方からは少し足を伸ばして、表参道の銕仙会(てっせんかい)能楽研修所へ! 「青山能」で、名曲『融(とおる)』をじっくり鑑賞してきます。 「早舞」という高砂と同じ型の舞があるようなので、来年1月の舞台に向けて、本物の舞台の空気を身体いっぱいに感じてこようと思います。
皆さまもどうぞ、心豊かな日曜日をお過ごしくださいね。
それでは、今日も感謝を込めて…。
皆さま、ごきげんよう!
