皆さま、こんにちは! 着物923(くにさん)こと、茨木國夫です。
3泊4日の東京出張もいよいよ終わりを迎え、今は羽田空港のラウンジでこのブログを書いています。
一昨日(出張3日目)は、朝から横浜のお師匠さんのところへ伺い、舞囃子「高砂」のマンツーマン特別稽古をつけていただきました。 なんと御年89歳!今なお現役バリバリで舞台に立ち続けられる、僕の大切な憧れの先生です。 親切丁寧にご指導いただき、来年1月の横浜能楽堂の舞台に向けて、またひとつ大きな力をいただきました。
そしてお昼からは、上野の「鈴本演芸場」へ足を運んで落語をたっぷりと堪能! 柳亭市馬師匠や春風亭一之輔師匠の話芸に引き込まれ、林家ペーさんのユニークな高座にも大笑いしながら、とても勉強になりました。
その落語の中で「ほどがいい(八分目くらいがちょうどいい)」という言葉が出てきたのですが、これが妙に心に残りました。 何事もやりすぎず、求めすぎず、「ほどほど」を尊ぶ――。人生の歩みにも通じる、本当にいい言葉だなとしみじみ感じ入りました。
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さて、本来なら一昨日の夜の飛行機で熊本へ帰る予定だったのですが、台風の影響を鑑み急遽もう一泊することに。 でも、これが思わぬ大幸運をもたらしてくれました!
翌朝の開館を待って向かったのは、日本橋の三井記念美術館。 開催されていたのは、特別展『館蔵の茶碗100撰 ―国宝から手造茶碗まで―』です。 和の國でも「やわらぎ茶の湯」を重ねている今の僕にとって、まさに願ってもない極上の眼福の時間となりました。
ガラス越しではありますが、三井家が代々大切に守り伝えてきた名碗たちとじっくり対面。 長次郎の黒楽茶碗「俊寛(しゅんかん)」は、平家物語で一人島に残された俊寛僧都の物語から名付けられた逸品で、その佇まいに深い風流を感じます。
また、青井戸茶碗「瀧川(たきがわ)」は、金継ぎの景色を滝に見立て、あの百人一首の有名な和歌から名を取ったものだそうです。
「瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」僕の大好きな和歌の一つです。
さらに、日本に二つしかない国宝茶碗のひとつ、志野茶碗「卯花墻(うのはながき)」も! こちらも「山里の 卯花墻の なかつ道 雪踏みわけし 心地こそすれ」という和歌の情景を見立てて名付けられたそうです。 この和歌は初耳でしたが。。。
器の景色に物語や和歌を重ね合わせて名(銘)をつける、昔の人の豊かな感性と風流には、本当に頭が下がります。僕も、銘を銘々つけるのが夢の一つです。
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日本の絵画などは明治以降、海外へ流出してしまったものも数多くあります。 しかし、お茶碗に関しては、当時の外国人にはこの「わびさび」の良さが分からなかったことが幸いし、名品のほとんどが日本国内に大切に残されました。 おまけに中国や朝鮮半島で作られた器までもが、日本の茶人たちの確かな眼によって「美」を見出され、こうして今に受け継がれているのです。
ガラス越しにその命のぬくもりに触れながら、「本物を守り、愛で、次の時代へ繋ぐ」ことの尊さを、改めて深く噛み締めました。
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僕がこうして東京で充実した時間を過ごしている間、熊本の店では家内が七五三のお客様をはじめ、納品や接客に大忙しとのこと。留守をしっかりと守ってくれていました。本当に感謝しかありません。 今日・火曜日は和の國の定休日で、明日からまた店に入ります。
そして明日・明後日は、東京に住む長男夫婦の孫(長女と長男)の七五三のお参り(写真撮影)があるため、今度はカミさんが僕と入れ違いで東京へ上京します。 なんとも慌ただしい出張リレーのようですが、東京での数々の素晴らしい出会いと眼福を胸に、明日からまた熊本でお客様に喜んでいただけるよう、毎日コツコツと励んでまいります!
それでは、今日も感謝を込めて…。
皆さま、ごきげんよう!
いつもありがとうございます☺️
