みなさん、こんにちは! 着物923(くにさん)こと、茨木國夫です。
皆さま、お変わりございませんでしょうか😀
今朝は朝から、カミさん(ゆり女将)と彼岸花を摘んでお墓参りに行ってまいりました。
その道中、ふと空を見上げると、たくさんの赤トンボが秋風に心地よく揺られながら、ふんわり、ふんわりと優雅に飛んでいました。 「夕焼けこやけ〜♪」ではないのですが、赤とんぼが風と戯れている姿は、秋の風物詩。朝からほっこりしました。
お墓参りを終えたあと、僕はお昼にかけて用事がありましたので、車を走らせて和の國へと向かいました。
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さて、今日も根津さんのお話しにお付き合いください。
根津美和子さんのお話を伺っていて、僕が最後にとても興味を持ったのが、「国画会」の世界でした。
そこには、いわゆる「先生から教えてもらって、その通りに作る」という世界とは、少し違った文化があるようです。
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根津さんのお話によると、分からないことがあって先輩に質問しても、「こうしてください」と手取り足取り教えてもらうわけではありません。
場合によっては、FAXが1枚送られてくる。
そこに必要なことが書いてあって、あとは「自分で考えて、やってみなさい」という世界だったそうです。
いやあ、なかなか厳しいですよね(笑)。
でも、そこには職人を育てるための、とても大切な考え方があるのだと思います。
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「一を聞いて十を知る」という言葉があります。
一つ教えてもらったら、そこから自分で考え、試して、失敗して、また工夫していく。そうやって初めて、自分の技術になっていくのだと思います。
誰かの答えをそのままコピーするのではなく、「自分の風合い」を自分で探していく。
だからこそ、国画会には自由があるのかもしれません。
技術を競うだけではなく、「私は、この布で何を表現したいのか」という、自分自身との対話が続いていきます。
根津さんの「縦」へのこだわりも、植物染めの色も、ずらし絣の表情も、そう考えると全部が一本につながって見えてきます。
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そして現在も、根津さんは新しい作品に取り組んでいます。
その中の一つが「朝の露」です。ふと朝目覚めた時に、浮かんできた言葉だそうです。
名前を聞いただけでも、なんだか布の上に小さな光が浮かんでいるような気がしませんか。
もちろん、作品ができるまでには、また「忍耐」が待っているのでしょうが。。。
身体が「もう休みたい」と思う日もあるそうです。
それでも、機(はた)の前に座ると、シャキッとする。そして、また織る。
一本、また一本と、少しずつ布が生まれていきます。
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僕は今回、根津さんの工房を訪ねて、改めて思いました。
ものづくりというのは、「才能」だけでは続きません。
「好き」という気持ちだけでも足りないのだと思います。
その間には、忍耐があり、工夫があり、失敗があり、そして、もう一度やってみるという覚悟があります。
その積み重ねが、最後に一枚の布になるのです。
だからこそ、その布には、写真だけでは分からない「何か」が宿るのかもしれません。
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9月、そんな根津美和子さんの作品を、熊本・和の國でご覧いただきます。
実際に手に取って、光にかざして、近くから見てみてください。
遠くから見たときの美しさ。近くで見たときに気づく細やかな仕事。
そして、布に触れたときの柔らかさ。
その一枚の向こう側には、「最初の1尺は楽しい。でも、そこから先は忍耐」と言いながら、それでも機に向かい続けた根津さんの時間があります。
僕は、そこまで含めて作品を見ていただけたら、とても嬉しいです。
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着る。仕立てる。染める。織る。
そして、もう一つ。自分の美を、自分で探す。
それが、根津美和子さんのものづくりなのかもしれません。
9月23日(水・祝)から27日(日)まで、きものサロン和の國にて、根津美和子さんの作品をご紹介します。
ぜひ、実物に会いにいらしてください。
布の中にある「忍耐と愛」。
その両方を、きっと感じていただけると思います。
