和の國には、お客様に喜んで頂く為に、きもの屋のプロとして妥協を許さないこだわりがあります。
普段目に付かないところですが、そこにも美学がありますので、いろんな角度から光を当て、今回より10~20回シリーズとして、お伝えさせて頂きます。
お付き合いくださいませ。
【胴裏編】
和の國は、「着心地」に、とっても気を使っています。着心地で大切なのは、「表地」というのは当たり前のことですが、見えないところで大切なのが「着物の裏地」つまり「胴裏」です。
私どもは、数年前までは、とにかく「品質の良いものを」ということで、「国内の群馬県産の最高級胴裏」を使っていました。その品質には絶対の自信があったのですが、それが覆される出来事がありました。
と申しますのも、胴裏や八掛などを専門に扱っている京都の専門店さんと話をしていると、「表生地が大島紬みたいなサラサラしている着物と、結城紬みたいに紬の糸を使ってふっくらしている着物とでは、収縮率がちがうので、自ずと、胴裏もそれに近い素材を選んだ方が良い」とのアドバイスを頂きました。
なるほどです。いろんな胴裏を実際使ってみて、今現在、「染めの着物・大島紬用」・「織りの紬着物用」・そして「洗張り染め替え等用」と3つの胴裏を使い分けています。
意外や意外、「和の國の着物が着やすい」と言われるのは、上記のように細部にまでこだわっているからかもしれません。
なるほどですねー。昔は、着物自体と同じような素材を裏地にも使っていた、と聞いたことがあります。
着物によって、生地の手触りも全然違いますもんねー。
Bachさん、コメントありがとうございます。
まさにそうですよね、着物によって生地の手触り全然違います。
その違いが分かるのが、日本人の美意識の一つだと思います。
良いご提案をありがとうございます。