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和の國ファミリーの皆さま、こんばんは。
元気いっぱい、仕入れもお腹いっぱいして帰ってきました。
織の三人衆(菊池洋守氏・芝崎重一氏・横山俊一郎氏)の中でも、芝崎氏の座ぐり無地、ため息がでそうな美しい色に染め上げられた着尺など、あなた様の為に、しっかりゲットしてきましたよぉ~。

そんな中、芝崎さんと「きもの談義」に花が咲きつつ、氏のお孫さんの話になりました。
正真正銘、国が認めた・・・日本一のお孫さんでした。
やはり、日本の着物のために、命を賭けてご尽力頂いているので、お孫さんも感性や美意識が育まれてきたのでしょう。
小学校4年生の言霊、声に出して読んでみていただけませんか。

第2回「こども環境大臣賞受賞」「自ぜんのめぐみとわたしの家族」
芝崎遥奈さん(かの、芝崎重一さんのお孫さんです)

わたしが大切にしたい自ぜんは、この日本に残っている森です。

わたしは、家族でよく旅行に行きます。その時、植物のかんさつをしたり、時々木の実を拾ったりします。きれいな花を見たり、見た事がない草を見つけたりすると、わたしはとてもうれしくて植物図かんで、何という名前なのか調べたりします。森へ行くと、色々な虫もいるので、とても楽しいです。でも、森に行くのには、もう一つ理由があります。

わたしの家族は、着物を作る仕事をしています。その時に使うクルミやヤシャという木の実を、森で取ったりします。父は、それをにて糸をそめるえきを作ります。にる時に使うかまも、木を切り出した時の木くずをもやして使います。そこで出来たはいも、後で糸をやわらかくするためのはいじるにします。ぬのを作るまで全部手で仕事をするので、大変そうだけれど、自ぜんの材料を使った着物は、やさしくてきれいな色をしています。わたしが、「その着物きれいだね。」と言うと、父は、「そうだよね。」とにっこり笑ってくれました。

父は、使い終わった木の実やあいなどを庭の畑にまきます。すると、それは土のひりょうになります。そこで、ひいおばあちゃんは野菜を作って、わたし達に食べさせてくれます。自分の家でとれた野菜は、虫が食べていたり、変てこな形をしているのもあるけれどとてもおいしいです。「昔は、みんなこんな生活だったんだよ。」と母が教えてくれました。

土は父が使い終わった木の実を、元の土に帰してくれます。すると土は、また新しいめぐみをわたし達にくれます。わたしは、父のような、自ぜんを上手に使う仕事を残したりもっとふやしたりするのが、これからは大切だと思います。木を切りすぎたり、ゴミをたくさん出しすぎたり、自ぜんをむだに使うと地球温だん化などが、どんどん進んでしまいます。すると、今ある森の様子も、もっと暑い国のように変わると聞いた事があります。そうなると、森の生き物達がぜつめつしてしまったりしないかと、わたしはとても心配です。

わたしは、日本の自ぜんを大切にしたいです。自ぜんは、たくさんの色をくれます。わたしは、日本の自ぜんがくれる、やさしい色が大好きです。だからわたしも、自ぜんを上手に使えるようになりたいなと思っています。わたしは、しょう来は父のように、自ぜんを大切にできる仕事をしたいです。

わたしが、そう話すと父は、「そうだよね。」と、やっぱり笑って答えてくれました。

まさに、「父」は過日ブログにコメントいただいた「芝崎圭一さん」です。
昨日は、京都国立博物館での展覧会での感動がありましたが、それをはるかに超えた、出張での一番の感動でしたよぉ~。
そんなおっさん?とご縁を頂いているのもまた、と~っても有難いことです。!(^^)!

加納さんで芝崎重一氏の仕入れはもちろん、みさやま紬も極上品がありました。
またその後、山田松香木店、洛風林さん、染の野口さん、上坂元七商店さん、きたつみさん(白生地)、染のむらたさんなどなど、今回の仕入れ目的に沿って精力的に動くことができました。

「気づく人間」・「感じる人間」・「感動する人間」になれるよう頑張ります。
いつもいつも暖かい眼でブログご覧頂き、誠にありがとうございます。
   染織工芸サロン 和の國    代表 茨木國夫