菊池洋守作の「おやり紬」に初めて袖を通した。ふわふわとしたような着心地。グレーの濃淡がまた美しい。糸も光輝いているのは、糸本来美しさを最大限に表現されているからだろう。今日は、待ちに待った「第一回染織家探訪の旅~東京都八丈島・菊池洋守氏を尋ねて~」だ。熊本からは、5名。7時に和さんを迎えに行き、スタッフの美紀子さんを乗せ、家内・長女、そして僕の5名で熊本空港に向かった。車中で、「昨晩は小学校の遠足の前のような気持ちで、あまり眠れなかった。」との話が出てよりいく前から心も和み高揚感に包まれ、9時発ANA東京行きに搭乗した。東京組のしょうさん、美保子さんと羽田で合流。今回のメンバー総勢7名が集い、団結式?を行った。八丈島に着くと、菊池さんが空港にお迎えにこられている。目の前には、「八丈富士」がそびえる。もったいないのと、有難い気持ちでいっぱいだ。一緒に「あしたばうどん」で有名な「有月」で昼食を取り、八丈富士を見たり、可愛らしい「キャン」を見た後、「めゆ工房」を訪ねた。様々な染織の話を聞けた。また、12枚そうこうで織られている細帯は、言葉も出ないほどだった。あいにくの雨だったが、「 」にて、菊池さん夫妻を囲んで楽しい夕食会となった。奥様の和子さんとも再会を喜びあった。ほんとに気さくな方で、会話もどんどん弾む。生まれて初めて「くさや」(八丈島に伝わる…ひもの)を食べた。「ふなずし」を思いだした。食べているうちに段々美味しくなってきた。それにしても、いつも変わらぬ実直な菊池さん(地元では、みんな洋守さんと呼ぶ)のお人柄に触れることができたのが、一番嬉しかった。