今日も木綿の袷の着物を着て店に入った。10年程前になるが仕入先より「木綿の袷仕立」の提案を受けて試してみた訳だが、やはり木綿は単衣仕立に限る。大まかに言えば、3つの理由が挙げられる。1、地厚な木綿に裏地をつけているので、やはり重たくなる。2、綿なのに、水洗い出来ない。表地と裏地の糸の大きさが違うので、縮具合が違う為。3、真冬は、綿素材より、ウール・絹などのより暖かい素材が良い。 また、意識したのが「襦袢」だ。浴衣の着ふるしたものを襦袢にする提案をして幾久しいが、着物が木綿となると、裾さばきなどを考え、この厳冬の時期は、下に正絹の襦袢を着たほうが良いみたい。ミスマッチのようだが、これがオツなもので一枚の布が保温効果となり、綿の襦袢よりはるかに暖かく感じる。 国会では、茶番劇が演じられていたみたいだ。着物を着て話をすれば、腹が座り、成就するのに…。なぜ、今の日本男性は着物を捨て、洋服を着ているのだろう。洋服を着なければならない理由は何だろう…。僕は余計に、「月に一度着物を着ることで、地元・熊本が文化の街となり、そして日本が元気になる。」と考える。「日本文化継承の為、日本人として誇りを持つ為に民族衣装を身につけよう。」の文言から始まり、「22歳以上の日本在住は、月に一度は着物を着用の事。違反したら30万円以内の罰金か、……。」などの法律改定となれば、日本の未来はパッと明るくなる。持ってるもので、日本改革。「きものの普及」こそがエコでもあり、文化でもある。そうやって月に一度着物をきたら、おのずと文化芸能に目がいく。そうすると、そこに産業が復興する。産業が復興すれば地域も発展し、地域間のふれいあもでてくる。そこに和が生むれ、自ずと経済も発展し、雇用も生まれる。そしてお金が廻り出し、そのお金を社会や福祉に還元する。まさに、「着物が日本を救う…円の法則」、永田町のおっちゃん達が、国民に分かりやすいように具体的なアクションを提示してほしいものだ。 また、その法律を日本在住としているところがミソだ。外人が、着物を着たらそれはそれでいいだろう。しかし、実際に着物を着る行為は、外国人からしたら、とんでもない行為だ。紐を使って「おはしより」を作り、衿合わせも綺麗にやる。そこに帯を3週巻いて、帯〆帯揚げなどするから、外人にはマジックショーに映るはずだ。そうしたら、見た目の美しさだけではなく、着物を着ることが出来る日本女性は、全世界の女性からも黒髪の美しさだけでなく、「日本女性はとんでもなく凄い」と羨望の眼差しを浴びるようになる。また、スーツに身を包んだ、全世界の富豪たちも、「日本人グレイト!!」と称賛されるようになる。ニューヨークなどで高級寿司店が流行っているらしいが、ドレスコードは「和服」とし、アメリカ人に和服を着せて、内需拡大を図りたいものだ。俵屋さんなど、「和服以外の入館お断り」などやってくれないかな~。 さて、今日はお昼から美加子さまがお出掛けになった。ユネスコ世界遺産・結城紬の納品だ。我が子を見つめるように…眼を細めて喜んでもらえる。帯のコーディネイトも見事、帯〆帯揚げも梅に桜だ。そのお姿を見て僕たちも、より嬉しくなる。「きものは、何か無限のオーラがあるような気がする。」美しい表現だ。夜もご来店、ワイズメンズクラブの例会にも午後8時を廻って出かけた。「やねだん」も頑張っていた。