午前中、事務局の和の國にてNPO法人きもの普及協会の理事会。昨日同様、日常着のグレー地千筋のウールを着て、皆さまをお迎えした。お昼はそのメンバーの一人より依頼を受け、一緒に古着屋さんを訪ねた。氏には過日ウールをお求め頂いていて、その上に着る男物の袖なし羽織を作るためだ。まだ20代前半なので、安価で押さえたい目論見がある。少し前の話だが、氏は一度古着屋さんでピッタリサイズを選んできたそうだ。しかし家で着てみるうちに、化繊の素材ということが分かり、金額の大小にかかわらず痛い目にあったそうだ。そんな話を聞いていたので、、正義感が出て「私で良ければ」ということで、同行させてもらった。チョッと意地悪し、氏が選んだ品に対し蘊蓄を言おうかとも思ったが、すっと気に入ったものに手が伸びた。それに伴い、お洒落な長じゅばんを羽織の裏地にするよう求めてもらった。合計金額4000円、2件目でゲット。 こうやって、次の世代を担う若い方が着物を着るためのお手伝いが出来たことが、心底嬉しい。また私を信じ頼ってもらったことに、私の存在価値もある。 まずは、着物を着てもらうこと、好きになってもらうこと。ここから全てが始まる。日本中を着物で染める為にも…。