午前中は、備長炭入りの綿麻の着物(薄墨色)に羅の角帯(縹色の濃淡)でを着て日常業務をこなす。「元気くにさんメール」の原案を考えなつつ、二十四節季の一つ「立秋」に心寄せ、夏と秋とが行き交い始めだすことに目を細める。五感で感じたのか、連日連夜の飲み会がたたったのか、チョッと「ぶるっ」と寒気がした。 よって、お昼お粥風玄米ご飯を食べた後は、肌襦袢代わりにしているⅤネックのグレーのシャツより、長袖のトンボ柄の鯉口へ。帯も羅の帯から変わり織りの夏帯へ。そして足袋も麻足袋からグレーの足袋へと履き換えた。 閉店後、浴衣に着替え近くへ買い物に出かけた。浴衣姿に麻の角帯、素足に竹の皮張り下駄だ。熊本の夏を彩る「おてもやん総踊り」の観衆の一人にみられているような気がした。嬉しいやら、恥ずかしいやら…。ここにもまた、二つの心が同居していた。