朝9時過ぎより夜の11時過ぎまで着物を着ていた。肌触りは格別なものだが、綿素材、やはりシワも気になる。 そう思いつつも、昨日着た着物がハンガーに吊るされていて、汗もほとんどかいていなかったので今日も袖を通した。下着以外は昨日と全く同じだ。着込むほどに味わい深くなるのが、綿・麻などの天然素材だが、張りも無くなって来る。特に素材が薄い夏物となれば、一目瞭然だ。 お客様に、「木綿の良さは、天然素材なので着込むほどに肌触りも良くなります。木綿を着ているからこそ、お手入れはきっちりと。日々たたんだり霧吹きなどをして着たほうがいいです。 それを怠るとシワシワでチョッと見苦しいですよね。 そういったことをきっちりやる事で、『物を大切にする心』や『折り目正しく生きていく事』が自然のうちに身についてくるのですよね。」と言っていた、自分自身が恥ずかしくなり、夕刻早めにそっと小格子の浴衣に着替えた。