皆さまこんにちは、スタッフの鋤先美紀子です。
6月も半ばを過ぎたというのに、朝晩はまだ過ごしやすいこの頃ですね。
つい先日私は夫と小倉まで出かけたのですが、今日はその時に訪れた小倉城庭園のことを書かせて頂きます。
小倉城は細川忠興が築いた後、小笠原家が234年城主をつとめ、小笠原流礼法の宗家もその一族であったそうで、園内には礼法を中心にした、伝統的な生活文化を後世に伝えるための施設も併設されています(礼法:思いやり、もてなしの心を育む日本伝統文化の一つ)。
書院棟の建具は、簾戸(すど)に替えられていまして、私は初めて簾戸という物を目にしました。
館内を案内して下さった女性のお話では、縦にはめられている細い棒状の物は竹で、隙間がほとんどないため、蚊などの虫も通さない、とのことです。
簾戸にすることで実際に風も通るのですが、何と言っても見た目の涼やかさがぐっときます。
さらに庭園の景色も透かして見えてきて、外の世界と内側がつながっているのだ、と感じられます。
日本人の四季を過ごす工夫に、美しさや五感の楽しみ方、自然との共生が思い起こされて、とても良いひと時を過ごすことができました。
本日もブログにおつきあい頂き、有難うございます。