和の國ファミリーのみなさま、こんばんは。茨木國夫です。
先ほど、熊本中央郵便局まで郵便物を持って出かけてきました。
「清水へ 祇園をよぎる 桜月夜 こよい逢う人 皆うつくしき」 与謝野晶子
この句を諳んじながらでしたので、とても心地よい時間となりました。

さて今日は、和の國初出勤の「中田遼(はるか)さん」についてのお話です。
麻由子さんが、聞き取りをしてくださいました。。。

◆仕立ては京都で6年間。最終的には、熊本に帰ってこようと思っていたので、熊本の呉服事情や和裁士事情を尋ねられる呉服屋さんを探していました。まず、ネットで熊本の呉服屋を検索して、和の國さんのHPが雰囲気がよさそうだったので、お店にお伺いしたのが一昨年の春のことでした。

◆京都では、学校に依頼が来る仕立物を縫っていましたので、ひたすら数をこなし、その上お客様の顔が見られないものばかりでした。それが“修業”なので仕方のない部分もありましたが、せっかくの卒業という区切りがあったので、地元に帰って、もう少しお客様に近い仕事がしたいと思っています。

◆今までは「紙の上の寸法」しか見れませんでしたが、実際にお客様に話を聞いてみてわかることがあると思っています。
どう違うかはまだわかりませんが、実際に自分が縫った着物を着ていただいて、着心地を教えてもらったり、また自分でも着付けをしてみて初めて寸法の意味がわかったりします。それを踏まえて、同じお客様の着物をもう一度縫えるなら、より良い物が作れると思います。

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6月に博多座に歌舞伎鑑賞に行かれる和美さまとお話してみて。
実際に着る予定のある方と話すのは初めてだったので、新鮮でした。
お着物にとても詳しくて、買って着られるお客様も着物が好きという情熱があると思いました。
反物も見せて頂き、「この方がお召しになるのか」と意欲が湧きました。
お客様の顔を思い浮かべながら仕立てられることが、楽しみでもあり喜びでもあります。
縫う作業に変わりはないけれど、より一層気持ちがこもります。
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◆着物は飾るものではなく、立体的な人間が着る物なので着やすいと言ってもらえるようにそれに近づきたいです。
私の理想は、「着やすい仕立て」です。
「着る人のことを一番に考えた仕立をしたい」と考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。         中田遼

今のところは、週一回の勤務(水曜日)で、着付けのお稽古を重ねながら、
和裁の技量も磨きつつ、少しずつ和の國の雰囲気に慣れてもらったらと考えています。
遼さんは、芸子さん舞妓さんのお着物や、超有名な歌舞伎役者さんやその女将さんなどの御仕立もなさっています。そして歌舞伎鑑賞が趣味とのことです。ぜひ、水曜日限定のお仕立談義や、歌舞伎談義に花を咲かせませんか。。。

いつも和の國ブログをご覧くださり、誠にありがとうございます。
今週もまた、どうぞよろしくお願いいたします。 拝