和の國ブログをご覧の皆さま、こんにちは。着付け大好き、緒方麻由子です。
本日のお写真は、お客様からご注文がございました『のれん』です。
そのお客様は、和の國のお客様の中でも一、二を争うダンディな方です。
『お部屋の入口に「かまわぬののれん」掛けたい』ということで、お探ししてお仕立させていただきました。。
この「かまわぬ」は、いろんな文様を調べている時に出会い、面白さとお洒落さを感じた柄でした。今回のご注文を受けて改めて意味を調べてみました。
「鎌」と「輪」とひらがなの「ぬ」で、「かまわぬ」と読みます。
江戸時代に流行した、いわゆる“判じ物”の一つで、歌舞伎役者の七代目市川団十郎が愛用した図柄、とありました。歌舞伎の衣装にこの柄を使ったため、それが庶民の間で大流行したそうです。
「かまわぬ」=「構わない」。
小さな事に執着しない江戸っ子の気質、ポリシーを表現するデザインだそうです。
これがのれんとして入り口にかかっていたら、、「入っても“構わぬ” = どうぞおはいりください」という意味を含んでのご注文だったようです。^^
文様の意味や願いもまた然り、こうしたちょっと小粋な遊び心があるのも、日本人的感覚なのかもしれません。ダンディなお客様にも、しっかりと喜んでいただき、私たちも嬉しく思います。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
明日火曜日は、和の國は定休日とさせていただいております。
また水曜日から新たな一週間がスタートいたします。皆さまのご来店を心よりお待ちしております。