和の國ファミリーのみなさま、こんにちは。923こと茨木國夫です。
今日は24節気の一つ「小寒」、寒の入りとも言われ、本格的な寒さが始まります。
お変わりございませんでしょうか。。。
お正月と言えば、やっぱり「年賀状」です。
和の國の年賀状は、年内ギリギリ30日の投函になりました。
元旦に届かず、申し訳なく思います。
この経験を活かし、「今年は12月20日までに出そう!」と今から気合十分です。
そのような中、一昨日お越しになったお客様が、
「年賀状ありがとう。あれは桃の絵。桃も縁起良いよね!!」とのことです。
僕は思わず「はっ、ハイ。。。」・・・と。
「それは、イノシシです。」と、何故か言えませんでした。(^_-)-☆
余談ですが、「寒中お見舞い」を出す場合は、
「小寒」から「節分」までが良いとされています。
さて今日は、新春らしくお振袖のお話です。
昨年の暮れ、12月28日のことです。
早朝よりカミさんの実家に行きました。
「餅つき」が本命ですが、紅白の「餅花作り」と「青竹切り」も大事な仕事です。
それから一度菊池の自宅に帰りました。
菊池本店のスタッフ恵美子さんは、その日が年内最終日でした。
話も含めて、色々と段取りをしているとお昼を廻りました。。。。
そこに、かみさんに一本のメッセージが入りました。
「これから家を出てそちらに伺おうと思います!」
かみさんは大慌て、「午後3時以降なら店に入っています。」…と。
焦る気持ちを抑え、「右良し左良し後方良し」の安全運転で店に到着。
サクッと着物に着替え、かずみ様のご来店を待ちました。。。
和の國は紬の店のイメージが強いようですが、今回は違います!!
京都・超一流の染専門問屋さん7社にご協力いただき、加賀友禅も入荷しました。
主な仕入先さんは、一ノ橋さん、京正さん、川勝商事さん、千切屋さんなど…です。
そこは、百花繚乱の世界。華やかで上品なお振袖が30枚は超えています。
その中から、吸い寄せられるように「極上の一枚」をお召しになりました。
京都の大学に在学中のひかり様は、べっぴんさんでとっても素敵な女性です。
その時、「この着物だったらお友達も喜ばれそう~♪」と、かずみお母さまの声…。
その言葉に、僕の身体が即座に反応しました。
僕は胸が高鳴るときには「ももたぶら(内モモ)」に鳥肌が立つ変な習性があるのです。
「お友達の結婚披露宴に、このような華やかで上品な着物を着たらお友達が喜ばれる。」
そのお言葉は、とっても暖かい慈愛のお心がないと、サラッと出てきません。
マザーテレサ、いや美智子皇后からお言葉をたまわったような感覚でしょうか。
「自分ファースト」の僕には、、、考えられないお言葉です。
お振袖は、古来より「霊振りの儀式」と言って
「袖を振れば振るほど幸せになる」という言い伝えがあります。
「周りの人が幸せになるために、お振袖を着る!」
これぞまさに「和の美しい國」、おっと「和の美しい心」です。
「着物の原点はここにある」と再確認させていただきました。
と同時に、その場にいれたことは最高に幸せでした。
このようなお仕事をさせて頂いて本当に有難いと感謝の気持ちでいっぱいです。
豊かで大きな感動を、本当にありがとうございます。
お帰りの際に再度ご覧いただけるよう…ウインドーに飾りました。
外は冷たく、熊本城側からヒューヒューと北風が吹き抜けています。
夜のスポットを浴びたひかり様のお振袖は、温かい親子愛に見えました。
翌日、朝のひかりに照らし出されたお振袖、本当に美しいです。
「あいくち」といって、これだけ全体の柄が合う上質なお振袖も今は貴重です。
もちろん、図案から友禅などすべて手加工で、もみ箔も上品な輝きです。
これから京都に送り、湯のし・パールトーン加工をさせていただきます。
和の國に戻ってきたら、細心の注意を払いカミさんが念入りに寸法を割り出します。
お仕立ては、当代随一の腕を持つ「上田和裁技術研究所」さんへ。
美しくお仕立て上がったら、錦秋の京都で袋帯や小物合わせの予定です。
昨日から、「お年玉の市」が始まりました!!
初日はおごそかなスタートとなりましたが、午後3時過ぎから賑わいを見せました。
「えーーー、あの結城紬がこのお値段で!!」という声も。。。
今日も、おごそかなスタートとなっています。
皆さまのお力添えで、賑々しい会となりますように・・・。
スタッフ一同、笑顔でお待ちしています♪
いつもありがとうございます。 拝
追伸:
今夜は、今年初めての「新月」です。
「和の國で、素敵な着物に出会えますように…。」と
お祈りしましょう。 (^_-)-☆