和の國ブログをご覧の皆さま、こんにちは。着付け大好き、緒方麻由子です。
今朝も、セミの大合唱を聞きながら出社してまいりました。セミの方が、私より元気なようです(^^;)そんな中、和の國・外看板の下にある風鈴は、涼しげな高い音色を響かせてくれています。
熊本の夏らしい、むんとした暑さとなっておりますが、皆さま体調などくずされていませんか?
さて、私事ではございますが、今年は大河ドラマを一話も欠かさずに見ております。「大河といえば着物」と言っても過言ではないと思うのですが、今期も主人公の井伊直虎が辻ヶ花のお着物を着ていたり、綿花を育て、そこから綿布をつくり、更に草木染をしてみたり・・・と、ストーリーだけでなく、着物に関わるような内容も見て取れるので、そこも含め毎回楽しみにしているところです。
大河つながりで、昨日ネットでこんな記事を見つけました。
来年の大河ドラマ『西郷どん』を記念して、「西郷隆盛役を演じる役者さんに着てもらえたら」と、『芭蕉布の着物』を制作されたのだそうです。鹿児島県沖永良部島にある『沖永良部芭蕉布会館』の館長/長谷川千代子さん(芭蕉布の伝統工芸士)と芭蕉布講師/三昌松枝さんの2人で、昨年から約半年かけて着物と帯を完成させたとのことでした。
【芭蕉布】といえば、夏の着物の最高峰と言われています。「原料の入手」や「織り上げるまでの技術」などを含めて大変希少価値が高く、年々値上がりしていることもあり、手が届かないものとなりつつあるそうです。私も、なかなかお目にかかることはございませんが、【芭蕉布】を始め、限られた時季のみ愉しむことができる装いというものは、この上ないお洒落なのだと感じるこの頃です。
もちろん、「帯〆」「帯揚げ」や「お草履」などの小物にも“夏物”がございます。すてきな夏着物に、夏小物をばっちり揃えたお姿は、まさに「凛とした大人女性の余裕」を感じますし、『きっと、夏を楽しんでいらっしゃるのだろうな~』と思います。
上記のお写真も「夏のお草履」です。(税込39,800円)「絽の花緒」をすげてあります。足元に白を持ってくることで、軽やかな印象になり、見た目にも涼感をあたえることができます。陽光が反射して、足元からキラキラと輝く、そんな素敵な立ち姿が想像されます・・・。
この夏、「浴衣から着物への第一歩を踏み出された方」も、たくさんいらっしゃることと存じます。お着物の世界への扉が開いたら…、ぜひいつの日か『夏着物』にもチャレンジしてみられませんか。太陽の日差しを受けた夏の着物の透け感は、何とも言えない色気とお洒落さが漂います。大人女性におすすめの装いです。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
明日も、どうぞ健やかな一日をお過ごしください。