和の國ブログをご覧の皆さま、こんばんは。着付けコーチ・緒方麻由子です。
少しずつ春に向かっているこの頃、今日は外の通りに傘の花が咲いています。
先日、女優の松たか子さんが、アカデミー賞のレッドカーペットにお着物で立たれた、というニュースが報じられていました。総絞りの訪問着で、ご自身のお名前にもある松の文様が入っていました。「高麗屋」の家紋も入っていたそうです。
白衿に白の重ね衿、白の帯〆に白足袋。見渡す限りのドレス姿の中に、少し控えめに見えるそのお姿が、とても日本人らしくて素敵でした。ご覧になった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。お着物の話題が上ると嬉しくなる、和の國7年生の私です^^
さて、そんな私は9日から3連休をいただいており、その間に、熊本城稲荷神社の「初午大祭」のお手伝いに行ってまいりました。立春の後、最初の午の日のことを「初午」と言い、今年は2月9日(日)でした。各地の稲荷神社さんでは同様のお祭りが開催されているそうです。今日は少し、お写真でその模様をお伝えいたします。
お祭りは日付が変わった午前0時スタートですので、準備などのお手伝いのため、前日の20時に神社に向かいました。おかげさまで、福娘を務めさせていただいた翌年から毎年、福娘さんの着付けのお手伝いもさせていただいており、今年で5回目です。
社殿の中で、「開運御座」というおみくじの儀式があるのですが、0時にスタートする「一番御座」の一番目に並ぼうと、例年早い時間から神社に来られる方々がいらっしゃるそうです。
ちなみに、おみくじで“大当たり”が出た方には、こんなに大きな破魔矢が授与されます♪
厳かで神聖な気持ちにもなりましたし、何よりご参拝の皆様が、とても良い笑顔をされていたのが、関わる身として嬉しかったです。伝統を重んじて、進化を遂げる部分はありつつも、受け継がれた部分を次の代に繋いでいくところが、お着物の世界にも通じることだといつも感じます。
最後の御座を終えて、本田伊熙(いき)宮司をはじめ、今年の35代目福男・福娘さんたち、歴代の福男・福娘さん達と集合写真をぱちり。安堵感と充実感に満ちた、良いお写真です。これからも、自分にできるお手伝いをさせていただけたらと思いました。
本日も、お付き合いいただき、ありがとうございました。
明日も、良き1日をお過ごしください。