和の國ファミリーの皆さま、こんばんは。茨木國夫です。
和の國は今日で一週間の終わりですが、皆さま、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
今週は、着付け一回コースや、夏きもの・浴衣・型絵染帯などのご縁をいただいたり。。。
ブログは少しご無沙汰でしたが、あっという間に一週間が過ぎていきそうです。
明日は24節気の一つ「小満」そして、「芒種/ぼうしゅ」です。
小満芒種という言葉がありますが、沖縄県では「梅雨」のこと。
まさに、熊本も梅雨のはしりのようなお天気となりました。
明日は、お天気に恵まれそうですが、あと1~2週間で梅雨入り。
貴重な晴れ間を、より大事にしたいものです。
さて、和の國では今週の24日・金曜日より「江戸小紋展」を開催させていただきます。
昨日は、早お出掛けいただいたお客様もありました。(^_-)-☆
皆さま、江戸小紋はご存知のことと思いますが、少しお話させてください。
江戸小紋の魅力は、伊勢型紙による精巧な匠の技です。薄い和紙を柿渋で数枚貼り合わせた彫刻・染色に適した地紙を使用することと、熟練の職人による手彫りで作られることです。
しかしながら、最近では、お写真中央(おうど色)の不織布で型紙を掘ったモノが出回っています。
不織布で型紙を掘るのと、伊勢型紙(お写真一番手前の茶色)では、作業工程時間も手間もまったく違ってきて、不織布が断然仕事が楽です。型紙を彫るモノが違いますが、型紙を置いて染める工程は同じ手張りの仕事なので、これが主流になりつつあります。
写真一番上の黒いものは「写真型」といって、より簡単な型紙ですが、手で型紙を置いていきます。
同じ柄でも、この3つの仕事の違いで見た目も変わってきます。見た目の美しさなら断然「写真型」でしょう。和の國ではもちろん、伊勢型紙を使ったものをメインにお取り扱いしています。(お客様の予算に応じて、写真型をご覧いただくこともあります。)安心の一枚として長く持つなら、やっぱり手仕事の極み・伊勢型紙がおススメです。
染め上がった江戸小紋も素晴らしいのですが、和の國はこの度「柄」と「色」を選び抜き、そして、白生地を選び、染めて頂きました。京都の仕入先に聞くと、「自ら色・柄を選定して、染め出しをやっている専門的な呉服屋さんは本当に少なくなってきた。」とのことです。和の國は、着物の職人さんを守るという使命がありますので、そこにこだわり挑戦し続けたいと思っています。
型紙を置く前に、一度引染めしてから型紙を置くこともよくあります。そうすると、単色ながら色には深み、柄には味わいが増してきます。今回の催事では、ご無理を言って染元より「伊勢型紙」と、染元の家宝とも言える「切り見本帳」をお借りしています。
ぜひこの機会に、江戸時代より続く…国宝級の職人技をご覧ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
余談ですが、27インチのPCを一台購入しました。
店の奥では最適な置き場探しの為、片付けものをしたりと夜な夜な仕事しています。
カミさんと「10時には店をでよう!」と言っているところです。(^_-)-☆
さあ、明日・火曜日は定休日です。
22日水曜日の和の國は、着付け教室の「おさらいコース」からスタートします。
いつもありがとうございます。 拝