和の國ファミリーのみなさま、こんにちは。923こと茨木國夫です。
今日は二十四節季の一つ「大寒・だいかん」で、まさに「寒の雨」となりました。
「大寒」と言えば一番寒い時期ですが、今日の体感(だいかん)温度はいかがでしょうか。
お変わりなく、笑顔でお過ごしのことと存じます。(^_-)-☆
さて、前回のブログで砂季さんご成人のことを書かせていただきました。
その日は、ANAの最終便で熊本空港から伊丹空港に向かい、京都に入りました。
高速バスで移動し、京都駅の近くに宿泊しました。
翌日15日(火)は、今年初めての仕入れです。
「どの仕入先にいちばんに行くか?」
当たり前ですが、私たちにとってとっても大事なことです。
色々と考えた末、室町の加納織物さんに一番に行くようにしました。
「座ぐり・芝崎圭一展」で商品を仕入れるからです。
そもそも、芝崎圭一さんの作品が人気が出たのは、
「和の國が手掛けたから」とおっしゃる方もあります。。。
しかしながら25年間着物しか着らなかったら、
着物の生地の良し悪しが分かるのは当然のことです。
その無言のフィルターを、同業者の皆さまが感じられたのかもしれません。。。
とっても有難いことですが、
「人気に火がついて入手するのが困難になった!」のは想定外でした。
ゆえに、数年間、沈静化するのを暖かく見守っていました。。。
昨年の1月、9時オープンにお並びになったのは、2組との情報を得ていました。
僕が騒ぎ立てないから、動きが穏やかになってきたのでしょうか、ラッキーです。
それでも早いに越したことはないと、7時半にホテルを出て8時過ぎに加納織物さんに到着。
すると3番目で、「今年も少なめ?」の自己中な期待は裏切られました。
しかし、「用意ドン!」と商品に向かって突入する従来の形ではありません。
9時のオープンに来ていたのは、9組です。キュッキュッ(9.9)。
その時間になると、加納社長が「順に並んでくださーい。」の声がかかります。
一番に並んだ小売店から順に、一反ずつ選んでいく形を取られています。
まるで、「芝崎圭一ドラフト会議」みたいなものです。
和の國は3番手。ゆり女将と2人で来ていても和の國枠は一枠のみです。
【1巡目】
1番目の同業者(男親と息子):「奥の…黒の格子の着尺」
2番目の同業者(女性お一人):「熨斗目段の織絵羽」
3番目の和の國(熊本の夫婦):「右から4番目の色無地」
4番目の同業者(???) :「たぶん、織絵羽?」
: :
: :
1巡目でご満足なさり、2巡目で早々にパスなさる方・・・。
3巡目をパスなさるかたなど、次第にゲットする同業者も減っていきます。
それぞれの呉服店さんに特徴があるのでしょう。。。
プロ野球のように第一希望選手とかぶらないので、それもまた面白いです。
そのような中和の國は、
【2巡目/和の國】:「左から3番目の色無地」
【3巡目/和の國】:「こげ茶の男もの」
…と、僕たちが見て納得いく商品をゲットしていきます。
加納社長より、「和の國さん、4巡目はいかがですか?」との声がありました。
流石に4巡目。狙っていたものを他店にゲットされていたので「パスします♪」と言いました。
「こうようあーよう」と考え、カミさんと話してたら、心は高揚していました。(^_-)-☆
父・重一さんの匠の技を受け継いだ…芝崎圭一さんにお話を伺いました。
芝崎圭一さん:「反数も減って、年間100反もできなくなりました。座ぐり用の内地(日本)の糸を用意するのも大変ですし、繭もネズミにかじられたりします。糸取りができる人も本当に減っています。」
和の920:「でもそのような中、変わらぬ作品を作り続けられるって凄いことですね。一時期、織がチョッというのも感じましたが、本当に変わらずキレイに織られていますね。」
芝崎圭一さん:「ありがとうございます。私は、そんな器用でもなんでもないので、父から受け継いだ技法で変わりなくやるだけです。」
和の920:「『変わらない』って本当にいい言葉ですね! 僕たちも、変わらず芝崎さんを愛し、頑張っていきます! お父さん、お母さんにもくれぐれもよろしくお伝えください。」
その後、固い握手。。。 手∩手 拝
その後は、徒歩で御所近くの「一ノ橋」さんに向かいました。
室町を軸として右往左往。9件の仕入先を尋ね、終着駅は四条の「廣田紬」さんでした。
同日のANA最終便(伊丹空港19:40発)にて帰省しました。
一昨日、加納織物さんから宅急便にて商品が届きました。
「間違いなかった!」と、小さくガッツポーズしました。
何処のおうちに嫁いでくれるのでしょうか。。。
ぜひ、和の國が選び抜いたドラフト選手を見に来てください。(^_-)-☆
いつもありがとうございます。
追伸:
これまでに、芝崎重一作の名古屋帯やコートをお買い求めのお客様へ。
やはりここ数年、お父さんの重一さんは織られていません。
お写真の圭一さんが織る可能性は残っているものの、、、
「今の現状では、やはり考えにくいです。」とのことでした。
ぜひ、大事に大事にご愛用下さい。 拝