丁寧な仕立て 熊本市中央区 着物専門店 わのくに

和の國ファミリーのみなさま、こんにちは。923こと茨木國夫です。
昨晩は「新月」でしたのでお月様の明かりが無い分、平地でもお星様がきれいでした。
その中でも、ひときわ輝く火星を眺めながら、一人。。。

今朝も早くからお店に入りました。道路も混んでなくてスイスイです。
お盆も変わらず仕事ですが、日々リズムが変わず仕事ができるってありがたいです。
そのような中、5年に渡り京都で和裁修行をしていて、歌舞伎役者の着物も縫われていた仕立士・はるかさんが、仕立上りの着物3枚をお持ち頂きました。

・本場結城紬160細工の白生地に極上の江戸小紋を施した着物
・本場結城紬100細工、グレー地横段崩織りの着物
・上溝桜染のみやさま紬に同色花織の着物


はるかさんは、下記のように述べられ、仕立談義に花が咲きました。いや、勉強になりました。
・「生まれて始めてこのような良い着物を縫わせて頂いて、まるで天国のようでした。」
・「普通、紬の着物は『ノリけ』があるのですが、まったくそういったこともなく、上質な着物の生地そのものを縫わせて頂いている感じで幸せでした。」
・「仕立の業界には、最後に見栄えをよくするための方法として、『化粧をする』という言葉があります。しかし、いずれの紬の着物も化粧する必要がまったくありませんでした。かえって、『化粧をする』と変になったりするし、私も化粧をしない仕立の方が好きです。」

また、はるかさんのお師匠さんがおっしゃるに、「机にスッと吸い付くような仕立が良い。」とのことですが、まさに、はるかさんの仕立もお師匠さんの言葉どおりです。
このような、僕たちが知りえないことを教えて頂いて、本当にありがたいです。


着物は、ご存知のようにいろんな職人さんの手を介して、出来上がります。
和の國の商品は、その中でも、それぞれにプロ中のプロの手を通って一枚の着物が出来上がっています。蚕を育てる、糸取り、染、織、検品、地入れ、仕立など全てに全身全霊を持って取り組まれています。
多くの人の愛や心意気をまとえる着物は、本当に素晴らしい日本の心であり宝だと思います。

いつもありがとうございます。 拝


追伸:
今、ゆり女将は、『茨木國夫きもの宣言25周年記念展』のご挨拶文を作成中です。
自称「表現することが苦手」とのことで、ウンウン唸りながら書いています(^_-)-☆
ご案内状は、お客様に向けて、8月15日(水)の発送を予定しています。