和の國ブログをご覧の皆さま、こんばんは。茨木ゆりです。
朝から雨も止み、午後からは眩しいばかりの太陽に照らされた熊本市内でした。
今日は「着物の下着について」お話させていただきます。
気候も段々暑くなってくるにつれて、着物の下着のご相談が増えてきます。
お客様それぞれに下着へのこだわり・ご希望をお持ちで、上記の写真は「今、ご注文いただいている下着」です。
お客様は裏千家の茶道の先生をされています。今でこそ冷房を備えてあるお茶室が増えておりますが、そもそも冷房などありませんでした。講習会となると、お茶室に大勢の参加者が正座で並びます。そして、炭をくべたお湯を前に、お点前のお勉強等々で長時間過ごされますので、汗をじっくりとかいてしまうそうです。
今回のご要望は、
①.質感の心地良い一部式の下着
②.袖が長く…ひじの汗をちゃんと取ってくれて、腕から見えても平気なレース使用
③.できれば上前褄下や裾部分がレース使用のかわいらしいデザイン
④.汗をしっかり取れるように胸の部分が厚め（補正が入るポケット有）
⑤.身丈も長め ･･･でした。
6月初旬に京都に上った際に小物の仕入先さんを5件回り探してきました。
下着メーカーにも色々あり、それぞれのこだわりや長所があります。
今回は、長身で腕の長いお客様で、既製品では袖の長さが足りません。
そこで、素材・デザインの合う既製の下着の袖部分を、別売の長めの袖部分と付け替えることにしました。
2つの長所を持った下着をカスタマイズして、お客様好みにした形です。
これまでにも、
・「肌触りの良い下着が良い。」
・「手を挙げた時に、腕が見えるのが嫌です。」
・「汗をしっかり吸収してくれる下着が良いわ。」
・「お腹回りがスッキリする下着が欲しい。」
・「襦袢の衿回りの汚れが気になるの。」
･･･などなど、いろいろなお声がありました。
肌に一番近い下着は着心地はもちろんですが、仕上がりの着物姿に影響することもあります。
何か気になることがございましたら、何なりとご相談くださいませ。
いろいろな下着を着てきた経験がお客様のお役に立てて、本当に嬉しいです。
本日もご覧頂きまして、誠にありがとうございます。
明日も、楽しく・ご充実の一日になりますように。。。
