今日22日は、下駄の日。私のお気に入りに、足袋を履いた時に履く「ゴマ竹の右近下駄」がある。今まで、畳表、牛皮、酒袋の雪駄など様々なものを履いた。「桐(白木)」「黒塗り」「神代杉」の右近下駄など、数十足履きふるした。 革靴など一足も無く、当たり前のことだが部屋に上がる以外は、四六時中履いているので、つま先が様々なものに当たって欠けたりするが、そういったこともほとんどないからだ。「お洒落は足元から」と言うように、オシャレを楽しむならば、男の履き物も様々なものがあるが、耐久性に加え、履き心地を考えるとやはりこれ。 下駄と足袋の間に生まれる空間が、また心地良い。 普段、着物の色目や格にあわせ、右近下駄や雪駄を履きまわししているのだが、その中でも薄浅葱色の麻の花緒と、本科布(しなふ)の花緒のゴマ竹の右近下駄は夏用だ。麻の花緒の下駄は、一度花緒が傷んだので、麻の花緒に京都ですげ替えてもらった。底には強化の為、再度ゴムが貼られている。花緒をすげ変えてまで履くことが出来たのは、生まれて初めてのことなので余計に愛着があり、備長炭入りの綿麻のきものに色目もぴったりだ。