根っからの汗かきなので、今年もまた首周りに「あせも」が出来た。襟周りが心の拠り所ならぬ、汗のたまり場。たしか昨年も頃は文月だったような気がする。
本格的な夏の到来を、肌で感じるのは素晴らしいことだ。
冗談いや、やせ我慢はさておき、早速首周りにあせも薬を塗った。
昨日は、小千谷ちぢみなので麻の素材。
今日は、肌触りが柔らかなものを着たくなった。
綿麻のきものだが、もう5年以上はお付き合いしている。ゆえに、風合いも綿に似たお父さんのような風合いだ。
丁度、衿のところにくるその優しい感覚がまた麻とも綿とも違い、微妙に嬉しく優しく落ち着いている。
その綿麻の小格子の着物は、灰白色の地色に墨色の縦横の線がきいた銀鼠色に見える。
帯は、鉄納戸色の本麻の素材。こちらも、長年の付き合いだ。
自分の居場所が分かっているかのように、すっと体に巻きついた。