お茶のお稽古日。ゆえに亜麻色の麻の半衿を付けた袖なし半襦袢。着物は煤(すす)竹色の小千谷ちぢみの縞、帯は金茶色の変り織りの夏帯だ。道中は、紗の袖なし羽織を着ているが、茶室となるとその羽織も脱ぐことになる。着流しなので、帯は「貝の口結び」。足袋は、麻足袋。やはり、格段に涼しい。 「名水立て」の水の音色が余計に涼を感じさせてくれる。ふと、利休七則の一節「夏は涼しく、冬暖かく」が頭をよぎった。