本日より新しいスタッフが入るため、 備長炭入りの綿麻の着物、きなり色の羅の角帯、紗の袖なし羽織を着て、いつもより早めの時刻(午前10時前)に店に入る。今日の着物は二日目だが、きっちりと「寝押し」をしているので、シワが気にならず安心して着れた。お昼から来客続きで有り難い。夕刻店のテーブルを移動し、店内にて「高砂」の舞の稽古をつけてもらうが、「着流しでは仕舞がしにくい」と、改めて感じる。今夜も、NPO法人きもの普及協会・研究発表の件で打ち合わせをやったが、一日が過ぎるのがあっという間だ。朝から夜まで12時間以上着物を着ているが、きっちり着て角帯をきりっと締めている事に身体の違和感も不憫も不便も全くない。また、着くずれも全くしない。その最大の要因は、羅の角帯が伊達結びの一つである「浪人結び」をしていても、全く緩まないからであろう。いやもしかすると、角帯のお腹にまく場所が鍼灸院のツボを押すような感じで、一㎜も違わず丹田の中央にきちっと 当たっているからであろうか。自分自身との「きもの談義」も当分続きそうだ。