まだまだ残暑厳しい中、今年初めて袖を通した一枚のきものがある。かれこれ10年以上前、沖縄の骨董屋さんで求めた、宮古上布の蚊絣だ。砧打ちによる苧麻(チョマ)の柔らかさに加え、しっかりと着こんだ手触り。時を超えた藍染とロウ引きの光沢…。そっと頬ずりしたくなった。数年振りだろうか、しっかり治し込んでいた着物との再会は、「エイッ」と購入した時の思い出が蘇り、沖縄の青い海が目の前に広がっていった。
まだまだ残暑厳しい中、今年初めて袖を通した一枚のきものがある。かれこれ10年以上前、沖縄の骨董屋さんで求めた、宮古上布の蚊絣だ。砧打ちによる苧麻(チョマ)の柔らかさに加え、しっかりと着こんだ手触り。時を超えた藍染とロウ引きの光沢…。そっと頬ずりしたくなった。数年振りだろうか、しっかり治し込んでいた着物との再会は、「エイッ」と購入した時の思い出が蘇り、沖縄の青い海が目の前に広がっていった。