和の國ブログをご覧の皆さま、こんにちは。着付けコンシェルジュの緒方麻由子です。
実は昨日まで3連休をいただいておりました。お休みに入る前に、國さんから「時間があればぜひ。」とお勧めいただいて、八代市立博物館未来の森ミュージアムへ『円山応挙展』を観に行って参りました。
この『円山応挙展』は、昨年の4月に開催することですべての準備を整えていたところ、熊本地震により直前で中止となってしまった、という事情があったそうです。震災の影響が思ってもみなかったところに出ていたことを改めて知りました。
展示室に入ってすぐ、京都相国寺のご住職の言葉には、「震災時には大変だったでしょうに、そのままの状態で返却いただいて感謝します」という旨の内容が書いてありました。多くの方々の心が通い合って、今回ふたたびの開催となったのだろうなと、作品を鑑賞する前に心が動きます。。
円山応挙は、実物を目の前に対象の特徴を的確にとらえる「写生画様式」を確立したそうです。
孔雀の首のしなり・・・、羽の透け感・・・、女性の髪の毛の生え際・・・、息をするのも忘れるくらい筆が繊細でした。だからか、動物も人も景色も、生き生きとしているようで、絵の中の文鳥がピピピッと鳴き声を上げてこちらに飛んできてもおかしくないな、などと思いながら見入っていました。
圧倒的だったのは、『大瀑布図(だいばくふず)』という滝の絵で、これは今でいう「3D」的に観るように描かれたものだそうです。
非常に長い絵で下部が引きずるように曲げて掛けられていて、滝の部分は垂直に、滝壺の部分は水平になっていました。近くまで行ったら、滝の轟音や水しぶきを感じそうな勢いでした。。
美術館に行くと、「何百年も前に作られた作品が、どうして今この瞬間目の前にあるんだろう・・・」と、とても不思議な気分にもなります。今回は生命力に溢れる作品のおかげで、鑑賞後はそのパワーをいただいて、私までいきいきしたような感じがいたしました。
美に触れることを通して私自身も成長し、和の國スタッフとしてお客様のお役に立てるよう頑張ってまいります。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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