和の國ブログをご覧の皆さま、こんにちは。緒方麻由子です。
先日のこと、私が福娘を務めさせていただいた、『熊本城稲荷神社 福男の会』で、黒紋付のご注文をいただきました。福男さんは一年間の役目が終わると、歴代、という立場になり、衣装が裃(かみしも)から黒紋付に変わります。今回は、第31代目の6名様分をご注文いただきました。
家紋を入れるために、皆さんの紋を送って頂いたのですが、そこで國さんから「それぞれの名前が言えますか?」との問いかけがありました。大変お恥ずかしい話、一つしかわからず、「三つ巴はわかります」と答えたのですが、それは我が家の家紋と同じだったからでした。
そこで「もう一歩!左ですか、右ですか?」と國さん、私は「左右の違いがあるのですか!」と恥ずかしげもなく驚いてしまい、改めて無知だったなと反省した次第でした。
右、左の違いと残りの5つを調べる宿題のため、家紋帳をお借りして帰り、家で調べてようやく各紋名を知ったのでした。
家紋の始まりは、平安時代の牛車を区別するためのものだそうです。紋帳を広げて見ますと、案外身近な物がモチーフにされていたりして、とても興味深いものでした。丸のあるなし、白・黒の配色の違いなどなど、組み合わせが変われば紋も変わり、そのバリエーションの豊富さと、これだけのものが現代まで脈々と受け継がれていることに、驚くばかりです。
住宅様式が徐々に洋風に変わって、家紋を日常生活で見たり感じたりすることが少なくなっているなかでも、こうしてきちんとその家々の伝統がしっかりと守り継がれていることに、人間味を感じてとても感動しました。また勉強するべきことが見つかって意気込んでいるところです!
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
どうぞ、明日も健やかな一日をお過ごしくださいませ。。